Bulletproof Coffee(完全無欠のコーヒー)の効果 / 良質な脂質がアナタのランニングをブーストさせる

コーヒーにバターとココナッツオイル入れて飲むスタイルが、USのコアなランナーの間で流行っているようだ。

これは、Bulletproof Coffee(防弾コーヒー、完全無欠コーヒー)と呼ばれていて、元々はシリコンバレーの起業家Dave Aspery氏が発案したコーヒー。これをレース当日の朝やトレーニング前に飲むと、長時間ええかんじに走れるようだ。以下のUSで発行されているランニング専門誌「Runner’s World」の記事にも掲載されている。

www.runnersworld.com

いろいろこのBulletproof Coffeeのことを調べてたら、我々トレイルランナーにとってかなり有用であることがわかってきたので、私の人体実験記や用意する材料、あと個人的な考察を含めて書いていきたいと思う。

というわけで、私のカラダで人体実験(笑)

http://www.flickr.com/photos/21712103@N06/15678729348

photo by media.digest

最近、私も、「あさが来た」を見ながらBulletproof Coffeeを飲むのが日課になってきた。

元々、1日2食な生活をしている私だが、朝は固形物を食べるのではなく、グリーンマグマ等の青汁を飲んでいた。ほんで、朝にBulletproof Coffeeを作って飲んでみたところ、これがかなりいい。朝からエネルギーがみなぎり、頭がさえ、そして集中力が増す。そして、不思議な事に、空腹感もなくなる。

あと、もう一つの効果としては、糖質を自然にセーブできること。これはホンマに凄いことだ。以前、私がいつも通っている理容室のマスターが、ダイエットのためにココナッツオイルをコーヒーに入れて飲む習慣を続けた結果、-8kg痩せたのだが、その時も自然と糖質をセーブできたとのことだった。

私も1日2食なスタイルを1年近く続けているが、やっぱり午前中の後半は空腹感がでてくることがあり、ちょっと何か足りないなと感じてたが、足りなかったのはもしかすると油(しかも良質な油)だったのかもしれない。

ランニングでも活用してみた

http://www.flickr.com/photos/40994485@N04/13764924224

photo by Georgia National Guard

あと、長距離ランニングの練習の前にも、このBulletproof Coffeeを飲んでみた。いつもなら、カーボローディングの名目で、おにぎりやパン等の糖質を取ってから走るのが多いのだが、この日はBulletproof Coffeeで実験。距離はロードランニング30km。

すると、驚いたことに、スタート直後からギア全開で走れる。私は、どちらというとスロースターターで、どの練習そしてレースでもスタート後はいつも遅い。体が重いというか、カラダが全てが動員できていな状態。後半で、ようやくエンジンが掛かり飛ばすタイプのランナーなのだが、これには驚いた。

そして、25km地点までは空腹感も全く感じずに、快調に走れた。さすがに、最後の最後は軽い空腹感に襲われた。これは、もしかすると、25km地点で冷たい水(ただの水)を飲んだ影響があるのかもしれないし、油の量が少なかったかも知れない。ただ、ここにパワージェル等で繋げばもっと先を走れるかもしれない。これに関しては、もう少し探求が必要だ。

原材料とか・・・

用意するものはこれ。

  • 淹れたてのコーヒー
  • グラスフェッドバター or A.O.P認定のバター:ティースプーン1〜2分
  • ココナッツオイル(フィリピン産):ティースプーン1〜2杯

バターに関しては、通常の国産バターではダメだ。

通常の国産バターはグレインフェッド(穀物飼料)で、穀類ばかりを食べている牛から絞り出された生乳だと成分が異なる。グラスフェッド(牧草飼料)で育てられた牛の生乳には、コレステロールや中性脂肪の減量に効果のある不飽和脂肪酸が豊富に含まれている。これが、Bulletproof Coffeeのミソ。

ほんまはグラスフェッドバターが良いのだが、日本だと入手が難しい(普通のお店では置いていない)。そのため、店頭で買う場合は、成城石井などの高級スーパーで置いている欧州A.O.P認定のバターを使用する。また、Amazonなら、グラスフェッドバターとエシレ社のAOPバターも売っている(グラスフェッドバターは少し高い・・・)。私は、現在はエシレ社のA.O.Pバターを使用している。

ほんで、ココナッツオイル。これは何でもいいわけでない。私も何度かココナッツオイルを買ったことがあるが、買ったものが後ほどリコールされて、返品したことがある。ココナッツオイルに関しては、品質がばらつきがあり、産地、メーカーなどで様々。

ココナッツオイルに関しては、以下のページが詳しく解説。これを見ると、「フィリピン産」「ココナッツ庁認定」が良いみたい。

ameblo.jp

あと、グラスフェッドバターやAOPバターが入手出来ない場合は、代わりにMCTオイルを代用するのも有りだそうです。MCTオイルとは、ココナッツオイルから中鎖脂肪酸のみを抽出したオイルのこと(ココナッツ独特の甘いフレーバーはないようだ)。日本だと、日清オイリオが生産している。

MCTオイルで代用する場合は、MCTオイルをティースプーン3〜4杯入れて、ココナッツオイルを1〜2杯を入れたらOKとのこと。

日清 MCTオイル 180g

 

日清 MCTオイル 180g

 

時代は糖質⇢脂質にパラダイム・シフトしているかも!

http://www.flickr.com/photos/34168666@N07/7099855287

photo by mealmakeovermoms

まだ短い期間での個人的な検証なので結論をだすのは早いかもしれないが、わずか短期間でもカラダの変化を感じている。特に30km走でのパフォーマンスアップは、今までにない感じ。これを思うと、Bulletproof Coffeeや良質な脂質の摂取が、物凄い可能性を感じる。これをもっと自分の中で探求して、7月のEiger Ultra Trailで活用したいね。

いま、USのランニング界では「Burning fat as fuel(エネルギーとして脂肪を燃やす)」というキーワードが注目されており、今まで常識だったカーボローディングからファットローディングが主流になってくるかもしれない。

ただし、闇雲に糖質だけを抑えるだけでは、正直な所、挫折する可能性がある。そこで、この挫折から抜け出す手段としてBullet Proof Coffeeを活用すればいいじゃないかなと思う。

糖質をセーブするだけでなく、良質な脂質(Bulletproof Coffee)を摂取することが「Burning fat as fuel」へ切り替えるスイッチになるのではないかと思う。

http://www.flickr.com/photos/77281252@N02/7125837749

photo by g4ll4is

人間の体は、糖質よりも圧倒的に脂質が体内に蓄積されており、これをエネルギー源として使わない手はない。糖質主体の代謝だと、常に外部から摂取し続けないと行けないが、脂質主体であればその頻度を抑えられる。また、糖質主体だとどうしても血糖値の急上昇・急降下が発生し、その時にパフォーマンス低下がいがめない。

「脂質=デブの元」だった常識が、「脂質=本物のエネルギー源」というのが常識に時代になるかもしれない。もちろん、脂質も沢山種類があり、例えば毎日KFCのフライドチキンを食べ続けてもデブになるだけ(笑)良質な脂質が重要なキーワードになる。

あと、Bulletproof Coffeeだけを飲むだけでは意味がなく、今までの食事スタイルも見直しも必要。特に糖質摂取に関して。ただし、Bulletproof Coffeeの特性を知れば、自然に糖質はセーブできると私は思う。

この辺りのウンチクは、以下のページ(英語)が分かりやすく書いてある。

iancorless.org

あと、最後に、この記事を参考にしたDave Aspery氏(Bulletproof Coffeeの生みの親)の著書の「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」の一読もオススメする。こちらはダイエットだったり、日常の食事や食材に関して、バイオハックの視点で書かれている名著。もちろん、Bulletproof Coffeeのウンチクも沢山書いているので、興味ある方は読んでみましょう。

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

 

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

 

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