先日、インフルエンザに罹患し、しばらくお休みを頂戴した。時間が沢山できたので、以前から、友人が推奨していた本「ゼロベースランニング(著:高岡尚司)」をKindle版で出てたので、ダウンロードして読みました。
僕にとっては、ゼロベースランニングは自分のランニング人生のおいて、転換点を迎える本であるといっても過言ではないだろう。ランニング歴、9年ぐらいになるのだが、以前からランニングフォームに関して疑問に感じてた事が、この本を通して解消された。

ゼロベースランニング 走りの常識を変える! フォームをリセットする!
- 作者: 高岡尚司
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2016/12/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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長年、腕振りに悩まされていた・・・

ランニングフォームで疑問に感じてたのは、腕振り。ランニングフォームの指導で、腕振りに関して「腕をしっかり振れ」「後ろに引くように振れ」とか色々ご指導頂くのだが、個人的にはずっと納得できなかった。
腕をしっかり振ったところで身体全体がうまく連動せずに、一言で言うと「走りにくいなー」「これ、ちゃうやろー」「なんか違うなー」と感じてた。
しかし、今まで何となく「胸」あたりを意識したときに、腕振りが楽になったり、走りやすいと感じてた。
「腕を振る」のではなく、胴体の動きから「腕が振られる」
この「胸を意識する」というのが、実はドンピシャだった。
腕振りをするのではなく、胴体で動きを作った結果、自動的に腕が振られるというのが正しいようだ。そして、それが僕にとって一番しっくりくる。
具体的には、胸の部分が引っ張られるイメージを持つことで、自然と胴体が前傾となり、そして体重移動により、腕や脚が自動的に動作するというイメージ。もう少し細かく分解すると、胸は片方づつ、交互に引っ張られるイメージ。
足の離地は前方でもなく、真下でもなく、後方。
これはちょっと目からウロコ状態。
これは、「胸が引っ張られる」イメージをもって胴体先行の動きがないと、後方で離地(着地した足が離れる地点)することができないと僕は思う。
おそらくだが、胴体先行の動きができていれば、自然と真下より後方に足が離地しているのではないかと思う。
「胸から胴体先行」「後方離地」のイメージだけで、劇的に走りが変わった
昨日と今日、ゼロベースランニングを使って走ってみた所、今まで以上にスムーズに、楽に走れる様になったと感じた。特に、今まですごく意識していた腕振りが、ウソのように楽ちん。胴体先行の動きで、勝手に腕が振られるので、腕振りに関してあまり深く考える必要性がなくなった。
あと、後方離地もすごく理にかなっていると感じた。たしかに、前方や真下であれば、前に推進はしないはず。よくよく考えてみると、これは物理の法則定期も当たり前の話だ。着地は胴体の真下ぐらいでよいと思います。その後、胴体が先行することで、自然と足の離地が後方になるイメージです。
股割りも重要らしい

ゼロベースランニングの本の中で、「股割り」の言葉がよく出てくる。股関節が固いと、やはりいろいろ弊害があるらしい。
「股割り」のワークも、この本に掲載されている。2日間みっちりやってみたけど、いつもより股関節周りが軽くなった用に感じている。これは、継続して続けたいなと感じた。
総括
結構内容の濃い本です。
解説や説明はもちんのこと、ワークも沢山あります。すべてを一気にやるのは難しいと思うので、まずは「胸から胴体先行」「後方離地」「股割り」から始めてみるといいと思います。もちろん、自分が一番ドンピシャと感じたものからやってもいいと思います。
ゼロベースランニングが、いま世の中に出てきた意義
ランニングフォームやトレーニング方法に関する本、沢山出てきている。もちろん、人によっては今まで出てきた本で、ドンピシャとなった人もいるかもしれない。しかし、僕は、ドンピシャした本とは出会ったことがない。近いのは、やっぱりBorn to Runかなー。
が、著者の高岡尚司さんがこの「ゼロベースランニング」の本を出されたのは、いま出ている本だけでは、不十分だったり、分かりづらかったりなどだと思うんですよね。どの本も目指すゴールは一緒なのですが、説明の仕方ひとつで、やっぱり異なってくるので、僕はすごいオススメする一冊です。
足が攣る、ミートグッバイ(肉離れ)する、膝が痛くなるなどなど、痛みと常に付き合っているランナーが多いと思うけど、この本は、そこからグッバイしてくれる一冊になるのではないかと思う。