【レビュー】デカトロンのサブ3.5向けランニングシューズ、KIPRUN KD PLUS

今回は久しぶりのギア紹介の記事。先月末、デカトロン様より2020年モデルのシューズやザック、ウェアなどを受領しました。本来のスケジュールは、2020年春頃であった。しかし、新型コロナウイルスの影響で、中国からの物流が停滞して、日本国内への入荷が遅くなってしまった。私も待ちに待ったデカトロンの新作プロダクトを手にすることができた。

1ヶ月ほどのテスト走行を終えて、記事にまとめたいと思う。第一弾は、ロードシューズの「KIPRUN KD PLUS」です。

2020年よりランニング系パッションブランドが3つに再編

まず、シューズ自体のレビューの前に、ランニング系のパッションブランド(プライベートブランドのようなもの)について。昨年までは、ランニング系のブランドは「Kalenji(カレンジ)」という一つのパッションブランドの元でリリースされていた。ファンランも、競技用も、そしてトレイル用もすべてKalenjiでした。

しかし、2020年からランニング系のブランドが3つに再編されます。

  • Kalenji:ロード(ファンラン)
  • KIPRUN: ロード(競技用)
  • EVADICT: トレイルランニング

今回紹介するKD PLUSは、KIPRUNに属するものなので、ロード競技用モデルになります。Kalenjiはどちらかというと健康志向のジョギング用のもので、KIPRUNはフルマラソンの大会など、実際の競技出場者向けのモデルと言えます。

今回のパッションブランドの再編により、用途に特化した製品づくりが実施されます。特にトレイルランニングのEVADICTは、今まで以上に更に製品ラインナップが充実する予定です。ウルトラトレイル用に開発されたシューズも今回2足リリース(後日紹介します)されており、デカトロンの本場ヨーロッパでは、更に新しいモデルがリリースされております。非常に楽しみです。

KIPRUN KD PLUSについて

さて、本題に戻ります。KIPRUN KD PLUSは、サブ3.5を目指すランナーを想定したロードシューズ。

KIPRUN KD PLUS

最大の特徴は、かかと部分のミッドソール部分が後方に出っ張っているところ。日頃から最新のランニングシューズをウォッチしている方は気づいていると思いますが、ナイキやHOKA ONE ONEのシューズでも同様の形状になっています。が、出っ張り具合はナイキやHOKA ONE ONEよりは控えめなボリュームになっている。このヒール部分の出っ張りのおかげで、踵着地の際の安定感が向上するように設計されています。

KIPRUN KD PLUS 重量

重量は26cmで片足246g。最近リリースされているサブ3.5向けのシューズの中では重たい部類にはなってしまうが、それでもHOKAのCLIFTONやCLIFTON EDGEとはほぼ同等の重さじゃないかと思う。KD PLUSは、クッションの多いサブ3.5シューズと言えるだろう。

あとは、ドロップは8mmです。ここは正直好みになってくると思いますが、個人的には8mmぐらいまでが許容範囲かなと思っています。1cmや1.2cmドロップのランニングシューズはまだまだ存在するが、ここまでドロップが大きいと、違和感が出て走りづらいというのが個人的な感想。(理想は4mmです、個人的には)

実際履いてみた感想

ヒール部分の出っ張りは正義。直進安定性がすごい。

1ヶ月近くKD PLUSを履いて走ってみた感想。サクッと特徴をまとめるとこんな感じになる。

  • 抜群の直進安定性
  • 高反発で自然とスピードが出しやすい(勝手に追い込んでくれる)
  • 幅広甲高な足でもフィットする
  • ペース走、そしてレース本番で使ってください

僕は、完成度の高いシューズだと感じた。ランニング歴10年以上で多種多様なシューズを履いてきたが、私史上に残る名作になりそう。

やっぱり、ヒール部分の出っ張りがいい仕事をしているんだろうなと感じた。踵着地時の安定感がよく、そしてそこから前に蹴り出すときの反発も相まって、横ブレを抑えた状態で前進できる。ミッドソールも高反発な設計になっているので、スピードは出しやすい。クッションは、フニャッとした感じではなく、僕好みの反発を持った感じ。近年のシューズのトレンドと言える「クッション」と「高反発」の両立したものがよく再現できていると思う。

あと、サイズ感ですが、私は普段は大体26.5cmのシューズを履くことが多いのですが、KD PLUSに関しては26cmをチョイスしています。KD PLUSはデカトロンの他のモデルや、他ブランドのシューズよりも少し大きめになっている。そのため、サイズはワンサイズ下げたほうがフィットするかもしれません。

意外に良いお値段します・・・

製品のスペックに関しては欠点という欠点は見当たらない。あえていうと、シューレースが少しほどけやすいぐらいか。。。(結び方を工夫すれば回避できる問題)。

あとは、価格がデカトロンにしてはちょっとお高い。日本国内だと14,900円(税込み)。台湾や中国だと大体1万円前後で購入できます。まあ、ここは物価や家賃、関税、輸送コスト、あと日本はまだ2店舗しか直営店がないことも影響していると思う。ここは、デカトロンの中の人には、「もう少し頑張って!」と言っておきましたw

まとめ

しかし、価格を抜きしたら本当にめっちゃ良いシューズです。超おすすめです!このシューズはいて、本気でフルマラソンの記録を狙いに行きたいなと感じさせてくれるシューズ。あいにく、コロナの影響で、それを試す大会が現状ないのが残念だ。(海外でのレースも含めて、現在リサーチ中。年内どこかないか!)。モチベーションを切らさないように、日頃からしっかり練習せねば・・・

個人的には、このKD PLUSをベースに、更にサブ3、サブ4モデル、あとアウトソールをシティトレイル用に改装すれば、面白いラインナップになるのではないかと思います。

というわけで、もしも気になったかたはお近くのデカトロン直営店、もしくはオンラインショップにて!

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