【必読】アジアトレイルの魅力

アジアトレイルの魅力

2015年10月頃よりアジアのトレイルランニングの情報を発信をし、筆者自らの目で生のアジアのトレイルランニングを見てまいりました。今もなお、アジアの山々を走っているのか、やっぱりそこに魅力や楽しさを感じているからだと私は思う。

私が初めてアジアを走ったのは、この2015年10月の台湾でのトレイルランニングイベント。初めて海外の山を走る、そして初めての台湾ということもあり少し不安もあったが、実際参加してみると非常に楽しかった。非現実感、そして国際色豊かなイベントで、非常に面白かった。そして、ここで新たなランナー友達もできた。非常にいい経験をさせていただいた。この経験をシェアできないかと思い、当サイトが出来上がりました。いわば原点。

GO ASIA TRAILの原点 【台湾】平渓でトレイルランニングをしてきた。

そして、このイベントから7年以上が経過した。台湾から香港、中国、韓国へと渡航して多数のイベントやレースを走ってきた。この7年間の一つのまとめとしてこのページを書き起こしました。ここでは、いろいろな切り口で、アジアのトレイルランニングの魅力をまとめていきたいと思う。

近くて、安い

アジア、特に東アジアは非常に近くなったと感じる。LCCの台頭で、以前よりも安く行けるようになり、場合によっては日本国内に旅行行くよりも安く済ますこともできる。台湾や韓国の場合、条件次第では往復で2万円以下で渡航することも可能だ。

また、時間も住んでいる地域によっては、逆に日本近郊の海外に行ったほうが速い場合もある。関西国際空港からチェジュ島までなら1時間45分でアクセス可能。チェジュ島でもトレイルランニングのレースは開催されます。逆に関西から、トレイルランニングレースがよく開催される長野県や群馬県、栃木県の中心地まで移動するとなると、最短でも5〜6時間以上はかかります。逆に首都圏から、和歌山の熊野エリアへのアクセスはしづらいとも聞きます。

  • 関空〜チェジュ島:1時間45分程度
  • 関空〜台北(桃園):3時間程度
  • 関空〜大連:2時間40分程度
  • 関空〜香港:4時間程度

また、トレイルランニングの本場である欧米と比較すると、滞在日数の短さも魅力的。アジアの中でも、台湾、香港、中国沿岸部、韓国のような日本近郊エリアであれば、レーススケジュール次第では2泊3日での参戦も可能です。欧米の場合、時差や移動時間などを考えると、5泊以上のスケジュール確保は必要で、仕事の休みの調整も難しいのが現実です。

アジア全体がトレイルランニングブームが絶好調

トレイルランニングは日本国内では約10年ぐらい前から人気が出てきているが、現在はある種の成熟期に入りつつあると考えてもいいだろう。しかし、アジアはまだまだ成長真っ只中。アジアの経済成長に牽引されるように、トレイルランイグもアジア各国で盛んになってきている。

特に、ここ数年劇的に人気が出てきているのは中国だろう。中国は、ここ5年以上前からマラソンがブームとなっており、それに火を付ける形でトレイルランニングも人気となっている。レースの数も年々増えてきており、毎週どこかでレースが開催されるほどだ。また、トップランナーも中国勢が海外のレースでも優勝できるぐらいの実力になってきており、また選手層も厚い。

大連100 【中国】2019 大連100を走ってきた(DALIAN 100 Ultra Endurance Race)

また、フランスの UTMB が、本国フランス以外の世界各国で「by UTMB」を冠する「UTMB World Series」大会を開催するようになってきた。2022年1月現在では、中国大陸(2レース)、タイ、香港の4レースを2022年中に開催予定である。

  • GaoLiGong by UTMB(中国・雲南省)
  • Panda Trail by UTMB(中国・四川省)
  • Thailand by UTMB(タイ)
  • TransLantau by UTMB(香港)

また、上記のような大きな大会以外にも、各国や各地域では魅力的な大会が多数存在する。私個人の意見としては、台湾のレースも超絶におすすめしたい。台湾は日本からも近く、そして親日国でもある。そして、九州ぐらいの領土なのに富士山よりも高い山が鎮座。それ故、急勾配な地形のコースが多く、日本では味わえない超テクニカルなコースを使ったレースが多い。その代表例が、 THE BEAST TRAIL ですね。

TAIWAN BEAST TRAIL 2019 【台湾】THE BEAST TRAIL 25kmを走ってきた

各国のレース事情やおすすめレース、また私が今後出てみたいレースに関しては別途ページを用意しますので、お楽しみに。

日本国内では味わえない、経験が得られる

海外に旅行に行くこと自体が、大きな経験になる。日本語が通じない、そして文化、食事、風習、ルール、気候などなど異国の地では日本国内では得られない体験をします。それに加えて、レース。バックグラウンドが異なると、コースも地形、そして運営の仕方、そして一緒に走るランナーも日本とは異なる。

アジアのトレイルランナー、様々な人がいますが、私が日本とアジアの違いで感じたのは、「年齢層」「ゆるさ」といったところだろうか。まず、年齢層に関しては日本のトレイルランナーよりも若い。日本だと、どちかというと30代後半〜40代が中心になっているが、アジアだと20代〜30代が中心。大会によっては、大学生ぐらいの人が男女問わず参加されている光景にも驚きますね。

あとは、競技志向というよりかは、余暇としてトレイルランニングをされている方が多いように思えます。ここはちょっと表現が難しいのですが、日本のレースに出るといい意味でいうと「競技志向の人が多く、走力の平均値が高い」、ネガティブに書くと「レース全体がせかせかしている」感じがしますね。

ただ、アジアだともう少しそこがゆるくて、友人同士やカップルで喋りながら100kmのレースを走っていたり、はたまたは電話をしながら走っている光景をちょくちょく見かけます。もちろん、競技志向で本気で走っているランナーの方も存在するが、その傾向は日本のほうが強いように思えます。

また、日本では経験ができないような、例えば「山の中で野良犬に遭遇する」「各エイドにトイレがない」「DNFしたときに、収容バスがなく自力で戻る必要性がある」「エイドで出されるカップ麺が辛い」などなど、日本のレースでは経験できないようなトラブルに巻き込まれることもあります。しかし、こういったトラブル以上に得られるものはたくさんあります。

  • 異国の地でトレイルを走ったという経験
  • 海外のランナーと友だちになる
  • アジアトレイル愛好者のネットワークができる
  • レースのついでに、その国の文化や食習慣を触れられる
  • 海外に行ったことで、新たな学びが得られる などなど

このような経験が、一種のスパイスとなり、自分の人生にいい味付をしてくれるのではないかと私は思う。私がイメージするスパイスは、中国料理で使われる花椒や八角に近いかなと思う。

そして日本の良さにも気付ける

アジアを知ると、逆に日本のトレイルの良さ、そして日本という国の良さも改めて気付かされます。そもそも、不自由なく日本語が通じるというのは本当に素晴らしいと感じる!

また、日本のトレイルの良さ、これは日本といえども広いので地域や住んでいる場所によって大きく異なるのだが、私が住む関西のトレイルを例にとると、木々が生い茂っており日差しや雨風をしのいでくれる、神社仏閣が山の中にある、あとはトレイルの整備がしっかりできているなどなど。。。

日本のトレイルの良さ、そして日本という国の良さなどを、私が感じ取ったものはたくさんあるのですが、ここに列挙すると、みなさんがアジアにいかなくなるので、そこを感じ取るのは皆さんです。現在、コロナ渦で海外渡航が困難な状況ではあるが、終わらない冬がないようにいずれは春が来ます。

春が訪れたときには、ぜひアジアの山を訪れてみてください。

2022年1月